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2018/12/12 Wednesday 16:45:16 JST

No.1043 ≪好事魔多し≫-2018.12.12 目加田博史

 

どこかの国の格言に、「持てばもつほど欲しくなる」、英語でいえば、The more one has, the more one wants.とあります。最近は、バブルの再来のような、景気の良い話がニュースになっています。中でもNISSANのGさんのニュースは、驚くとともに、あきれました。プロの代名詞のようなスポーツ選手なら年俸1億円は低い方でしょうが、ビジネスマンの年俸で1億円と言えば、成功者の部類です。中小企業の社長の平均報酬は1500万円程度ではないでしょうか。もちろん、上には上がありますし、下には下があります。
Gさんのそれは年俸で20億円、内退職後受取方式?で10億円だとか。実質年俸は20億円、さらに様々な特権的な福利厚生がついていたことでしょう。

ややもすると、やっかみや嫉妬心から、金額の多さに目がゆきますが、利益を創造している企業のトップともなれば、青天井の報酬を受け取ればよいと思います。たとえば利益を1000億円出している企業のトップの年俸が100億円でもなんら問題ありません。堂々と公表して受け取ればよいのです。昨年までは役員賞与は税引後の利益処分対象で、配当と同等の扱いでしたが、今は税前の経費扱いになっていますから、経費を除いて創出した利益なのですから十分パフォーマンスは取れています。

問題なのは、虚偽又は偽装のようにみえる会計処理で、これは「ごまかし」になってしまいます。「ごまかしてまで報酬を増やしたいとするなら、これはすでに、企業倫理を逸脱しています。2015年にスクープされて大騒ぎになった「パナマ文書」も同様で、行為自体は合法かもしれませんが、そこに、ごまかしがあるとそれはアウトです。国家権力をもって隠ぺいしても、近視眼的には問題にならなくても、いずれ「ごまかし」は滲み出してくることは人類の歴史が証明しています。

Gさんも早い時期に、様々な思惑によって、問題が共有され、発覚することで、身柄を拘束されましたが、人として安全な場所に戻られるのではないかと思います。

物事が良い方向で進み、うまくことが運ぶ時、その裏にすでに魔物が潜んでおり、成長を始めているのです。よほど慎重に、謙虚に用心しながら経営しないと、トントン拍子にことが進んで調子に乗って浮かれようものなら、『待ってました』とそのタイミングを逃すことなく魔物が表面に現れて、次第に苦境に追い込まれてしまいます。誰しも1度は経験されたのではないでしょうか。

これを「好事魔多し」と言います。中国の明時代の詩人高明の「琵琶記」という著作の『幾言諫父』からとった言葉だそうです。

上手くいくと、自信がつきます。自信が昂じると驕慢になります。こうなると人は距離を置くようになります。驕慢が昂じると傲慢になります。こうなるとひとは遠ざかり去ってゆきます。一人ぽっちになり、地獄の底に落とされて気づく人がなんと多い事か。
人は成功すればするほど、謙虚に、素直に、正直に、丁寧にならねばならないのです。これをうまく表現したことわざがあります。「実るほど頭をたれるか稲穂かな」最初のころのGさんは、奇跡ともいえる偉大な革新を成し遂げて、さらなる成長にまい進してゆかれました。日経ビジネスで特集が組まれたころ、社員研修のケーススタディの事例としてよく使わせていただきました。
どこで、道を間違えられたのか。周囲のYESマンが次第にGさんを裸の王様にしてしまったのでしょうか?
上手くいった時ほど「好事魔多し」。だから自信がついた時こそ「実るほど頭をたれる稲穂かな」という謙虚な姿勢を高めてゆきたいものです。 

最終更新日 ( 2018/12/19 Wednesday 16:10:36 JST )
 
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