No.1031 ≪人を狂わす叱り方≫-2018.9.19 |
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2018/09/19 Wednesday 17:04:06 JST | |
No.1031 ≪人を狂わす叱り方≫-2018.9.19 目加田博史
経営コンサルティングを天職として35年以上になりますが、そこで、学んだものは、たくさんあります。企業経営は、トップの考え方と行動によって左右される、中でも、家庭内での振る舞い方が決め手になることを痛感しています。 私の所属している倫理法人会は、倫理研究所が主宰している経営者の集まりで、全国に7万社ほどの会員がおられます。そこでの学びの多くは、夫婦の関係、親子の関係、先祖の関係のお話です。そして、実践・実行することで証明されるので、「実践倫理」とか「純粋倫理」とも言われています。 中でも、叱り方はとても重要な要素だといえます。「怒る」と「叱る」は、どう違うか。一般的には、「怒る」は感情が入っており、「叱る」は愛情が入っているといわれます。愛情がたっぷり詰まっている「叱り方」でさえ、注意しないと大変なことになるというのが、倫理法人会での学びです。
以下は、倫理法人会の講話や解説の中で出てくるもので、必ず子供(社員)を悪化させる、狂わす典型的な5つの叱り方について述べたものです。 1.暴力型。脅し型ともいいます。理由も聞かずに怒鳴りつける。悪しざまにやっつける。口下手な方に多く見かける叱り方で、子供(社員)の小さな胸はどれほど痛めつけられているかは計り知れない。必ず卑屈な子(社員)、嘘をつく子(社員)、いじけた子(社員)になってゆく。
2.説教型。皮肉型ともいう。理屈を並べたてて、皮肉いっぱいにネチネチと叱る型である。必ずひねくれた子(社員)、理屈っぽい子(社員)ができてくる。
3.比較型。比較型は嫉妬心が絡んでくる。つまり、よその子(社員)や時には兄弟姉妹(先輩後輩)と比較して叱る型である。必ず劣等感の強い子(社員)、その裏は高慢心になる。そして、必ず兄弟仲(社員間の仲)が悪くなってゆく。
4.お天気型。気紛れ型ともいう。虫の居所次第で、同じことでも叱ったり、叱らなかったりする型である。これは必ず気まぐれな子(社員)、また正邪、善悪の区別のつかない子(社員)ができてくる。
5.陳列型。八百屋型ともいう。あれもこれもと、古い事や直接関係の無い事まで並べ立てて叱る型であり、しまいには叱られている子(社員)は、何を叱られているのかわからなくなってゆく。こういう子(社員)が、ノイローゼや分裂症になってゆく。 私には、胸に手を当てると、思い当たることが多々あります。こちらは愛情いっぱいにやっているのですが、受ける方は非情としか思わないことに思いが至らないのです。 |
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最終更新日 ( 2018/10/01 Monday 10:23:07 JST ) |