No.1022 ≪西日本豪雨災害 お見舞い申し上げます≫-2018.7.11 |
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2018/07/11 Wednesday 16:31:01 JST | |
No.1022 ≪西日本豪雨災害 お見舞い申し上げます≫-2018.7.11 目加田博史
7月6日~10日にかけての西日本豪雨災害で、犠牲になられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被害に遭われた方々の平安をお祈りいたします。 さて、アメリカと中国の関税合戦が激しくなっておりますが、実際に実行されれば、日本への影響も少なからず出てきます。米中間の貿易は、アメリカの対中輸出が1164億$、対中輸入は4367億$で、合計貿易額は5531億$(約61兆円)になります。これは、日本の貿易額12520億$(輸出6449億$、輸入6071億$)の45%にも当たります。 一方、中国が強大な権力を持った習近平体制に入ることで、かっての「皇帝」と同じ軌跡をたどるのではないかと思います。いくら強大な権力を持っても、一人の人間であることに変わりありませんから、崩壊のリスクが高まったように思っています。 今から1500年前のこと。646年、当時の権力者である蘇我氏を排除し、中大兄皇子が中心となって、政治改革を起こし、初めて元号を定めて大化の改新としました。親密国であった朝鮮半島の百済国は、高句麗と新羅に囲まれ滅亡しました。百済国の遺臣が政権を樹立し日本に救援要請をしてきたので、663年、中大兄皇子は母である皇極天皇を説得して、半島に出兵し、白村江の戦いで唐・新羅軍と交戦しました。結果は惨敗で、命からがら逃げかえり、唐・新羅軍の来襲に備えて九州に防人を配置し、都は少しでも遠くへと、大津に遷都しました。それほど怖かったということです。 日本と半島と大陸との力関係は、ほとんど、変わることなく、今も同じような状況にあります。1895年に日清戦争で日本が勝利してからは変化が生じましたが、戦後は連合国側にいる中国との距離感は、大和朝廷時代の関係と酷似しているように思います。日本はその間、政治的・軍事的には一定の距離を置きながらも、文化面・経済面では活発な交流がありました。中国が皇帝体制に近付けば近付くほど、約1500年前の歴史が、将来のロードマップになるのではないかと思っています。 アメリカは、宗主国のイギリスの植民地から独立し、王国や帝国の弊害を除去し、民衆の智慧を結集することで建国した合衆国ですから、トランプ大統領といえども皇帝にはなりえない国です。完全な法治国家ですから、いずれ大統領は変わるでしょう。第一次世界大戦までの覇権国イギリスは、ヨーロッパ大陸で失敗し、財政的に破たんした結果、覇権国はアメリカに移り、今に至っています。もうすぐ、100年になります。覇権国の寿命はせいぜい100年ですから、そろそろ次の覇権国あるいは覇権会社になるかもしれません。IT王国が誕生するかもしれないからです。 日本は、様々な世界の潮流と変化の中で、建国後2678年間、存続しています。ダーウィン先生の言葉を借りれば、「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一生き残ることが出来るのは、変化できる者である」と言っておられます。常にアンテナを張り、情報を収集して、変化してゆきましょう。
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最終更新日 ( 2018/07/27 Friday 11:30:09 JST ) |