トピックス
No.408【天国と地獄は紙一重】-2006.5.31
更に読む...
 
Home arrow FAX情報 arrow No.0980~1009 arrow No.1004 ≪「あの日」を忘れない≫-2018.3.7
No.1004 ≪「あの日」を忘れない≫-2018.3.7 プリント メール
ユーザ評価: / 0
悪い良い 
2018/03/07 Wednesday 17:05:32 JST

No.1004 ≪「あの日」を忘れない≫-2018.3.7 目加田博史

 

もし、「今日で、あなたの会社のすべての経営資源は、使用できなくなりました」と、突然言われたらどうされますか?
経営には、「上り坂、下り坂、まさか」の坂があるといわれます。わが社における、「まさか」の坂は何なのかを、想像力豊かに、見極めて、手を打たねばなりません。

もうすぐ、7年目の3・11を迎えます。午後2時46分に三陸沖で発生したマグニチュード9.0の超巨大地震、東日本大震災は、2017年3月現在、死者15,895名、行方不明者2,558名の甚大な被害をもたらし、まだ、その傷は癒えていません。想像をはるかに超える高波と未曽有の大洪水で、あらゆる大切なものを奪ってゆきました。亡くなった方々が安らかに眠りにつかれますように、被災された方々が一日も早く平安を取り戻されますように、心より願っております。

その地震の影響で、福島第一原子力発電所が全電源喪失という前代未聞の大事故が発生し、1号炉から3号炉までメルトダウンを起こして爆発しました。全電源喪失状態であることすら、とっさには、わからない中で、最適な判断と最善の行動で、危機を突破した吉田所長を筆頭に「フクシマ50」の皆様には敬意を表します。
原発事故は、立ち入り禁止区域がいまだに残り、荒野と化しています。除染した上に、新たな汚染物質が降り注ぎ、表土を取り除くという、いつ終わるともしれない気の遠くなる作業や、汚染物質や汚染水の膨大な貯蔵は、最終処分場が定まらないまま増え続ける一方で、人的にも、経済的にも莫大な消耗を強いています。

地震は自然災害ですが、原発事故は人災です。私たちは今まで、原子力は、人類の英知が発明し、その装置のおかげで快適な生活ができることになんら疑問も持たず、過ごしてきました。唯一日本が被ばくした原爆は悪魔の智慧だが、原子力発電は平和利用だと。しかも、「安全」で「廉価」で「無限」の夢のエネルギーだと信じていました。危険性を主張する一部のジャーナリストを、なんでも反対する変人扱いをしてきました。ところが、実際に事故が起きると、そのジャーナリストの主張通り、世界中の最先端の英知をもってしてもコントロール不能であることがわかりました。

原子力発電が無ければ、大規模な停電が起き、産業に大打撃を与えてしまう。どうしても原子力発電が不可欠だから、早く再稼働させろといわれていました。2011年の夏は、さすがに計画停電が実施されましたが、翌年の2012年は計画停電をしなくても余裕で乗り切れたのです。節電意識が高まったこと、休止していた火力発電を復活させて対応させたことが功を奏したのだと説明がありました。

太陽光発電やバイオマスで自前の発電所を作った会社も多いと聞きます。防災グッズを会社で在庫したり、避難訓練や防災訓練に力を入れる会社も多くなりました。帰宅難民対策も充実しました。郊外の一軒家よりも職住接近に回帰する動きが強まりました。SNSが当たり前になり、LINEは、東日本大震災で携帯電話の回線がパンクして使用不能になった時に、災害時でも安否確認できる仕組みとして開発され、今では世界中に利用者が広がっています。エコロジーやロハス思想が普及し、ゼロエネルギー住宅やパッシブハウスが広がりを見せています。おそらく、各家庭で野菜の自家栽培も今後活発化することでしょう。

東日本大震災をきっかけに、より人間らしい、より自然に優しい、より継続可能な生き方が志向され、損得よりも善悪へ、利益よりも価値へ、強大な力よりも高度な文化へ、金太郎飴的な価値より多様な価値へ、社会がどんどんと変化しているように思います。そうなると、大きな縦割り組織より、柔軟なマトリックス組織の方が効果的です。論理一辺倒の考えでは人は動かなくなりました。感情も視野に入れて、頭の理解と心の理解の両面をとらえて人を動かす時代になったように思います。

多くの方々の犠牲の上に、私たちの生活が成り立っていることを意識し、今を感謝し、より良い社会にするために、会社を良くして行こうと念願しております。2011年3月11日(金曜日)14:46。東日本大震災。
「あの日を忘れない」。

No.1004 「あの日」を忘れない.pdf 

最終更新日 ( 2018/03/15 Thursday 09:20:52 JST )
 
(C)2005 建設業経営コンサルタント 目加田経営事務所 組織活性化、売上げ向上、コストダウン、ISO取得支援、ビジョン策定のお手伝い 沖縄 大阪 京都. Powered by Mambo. Designed by MamboTheme - Mambo professional templates!