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2017/11/29 Wednesday 12:43:36 JST

No.992 ≪「わらしべ長者」に学ぶ経営のヒント≫-2017.11.29 目加田博史

 

ご存知の方も多いと思いますが、日本昔話に「わらしべ長者」という物語があります。私は、これを、交渉力の価値交換事例で使うことが多いのですが、今回は、経営者の必須能力のヒントとして学ぼうと思います。

「むかーし、むかし、ある村に、何をやってもうまくゆかず、希望をなくして、困り果てていた、身寄りのない若者がおりました。その村には、だれも住んでいないお寺がありました。若者は、誰もいないのをいいことに、寺のお堂に上り込み、これからどうしようかと思案していました。そのお堂には、観音様が祀られていました。若者は、観音様の前に座り込んで、観音様に話しかけました。
『観音様、何をやってもうまくゆきません。これから私はどうしたら、お金持ちになれるでしょうか』
来る日も来る日も、昼も夜も、観音様の前に座り込んで、観音様にお願いしました。

すると、21日目の夜。若者は、夢の中で観音様のお告げを聞きました。
『すぐに寺を出なさい。寺の門を出て、最初に手にしたものは、決して捨てないで、持っていなさい』
目が覚めると、若者は、夢の中に現れた観音様のお告げを信じて、すぐに寺を出ました。あまりにあわてていたので、寺の門を出たところで、石につまづいて転んでしまい、気が付くと、手には1本の『わらしべ』を、つかんでいました。お告げの通り、最初につかんだ『わらしべ』を大事に持って、都を目指して歩き出しました。すると、アブがうるさく若者の回りを飛び回るので、アブを捕まえ、胴をわらしべでくくりつけて、とばしながら歩いてゆきました。

通りがかりの車列の中にいた子供が、わらしべでくくりつけたアブを、飛ばしながら歩いている若者をみて、『あれがほしい』と言ってせがんできました。若者は、観音様のお告げを信じているので、上げるわけにはゆきません。すると、子どもは、大泣きして、欲しがります。あまりに欲しがるので、若者は、その子にアブのついたわらしべをあげることにしました。すると、子どものお供の人が、大層喜んで、お礼にみかんを3個くれました。

観音様のお告げは破ったけれど、お礼にもらったみかんを、わらしべの代わりに大事に持って、歩いていると、高貴な女性とその家来の一行とすれ違いました。高貴な女性は、のどが渇いていたのでしょう、若者がもっていたみかんをとても欲しがりました。若者は、観音様のお告げ守っているので困りました。しかし、高貴な女性は、とても苦しそうでしたので、かわいそうになり、持っていた3個のみかんを全部差し出しました。すると、女性は大層喜び、何度も何度もお礼を言いました。そして、家来が、お礼にと言って、上等な布を3本くれました。

若者は、高貴な女性からいただいた上等な3本の布を持って、都を目指して歩き出しました。すると、立派な馬に乗った武将とすれ違いました。すれ違いざまに、突然、馬が暴れ出し、倒れてしまい、苦しんで、死んでしまいました。武将は、馬の弔いを家来に任せ、別の馬に乗り換えて立ち去ってしまいました。その一部始終をみていた若者は、馬の弔いをしている家来に近付いて、『私の持っている布と死んだ馬を交換しないか』と提案し、家来は、喜んで提案に同意し、布を持って立ち去りました。観音様を信じていた若者は、馬が生き返るよう、観音様に、お願いしましたところ、不思議不思議、馬は息を吹き返しました。喜んだ若者は、残りの2本の布で、鞍をつくり、食料と交換して、都を目指しました。

都が近づいたころ、裕福な若い農夫に出会いました。若い農夫は、若者の連れている馬を、とても欲しがりました。合戦に参加するつもりなのでしょう。若い農夫は、若者に、『私の持っているたんぼと米と麦を、あなたの馬と交換してくれないか。それと、私の住んでいる大きな家を、私が帰るまで、代わりに預かってくれないか。もし、帰ってこなければ、あなたに全部差し上げる。だから、あなたの馬と交換してくれないか』と頼んできました。若者は喜んで承諾し、交換しました。

馬を手に入れた若い農夫は、喜んで、馬にまたがり、旅立って行きました。若者は、預かった家に住み、交換したたんぼを大切に世話をして、豊作が続き、大金持ちになりました。何度目かの豊作を迎え、今年こそは帰ってくるだろうと覚悟をしていましたが、若い農夫は、二度と戻ってくることはありませんでした。若者は、最初に手にした1本のわらしべを、みかんと交換し、布と交換し、馬と交換し、たんぼと家と交換して、ついに大金持ちになりました。いつの日か、この若者のことを『わらしべ長者』と呼ぶようになったそうです。おしまい。」

若者はなぜ長者になれたのでしょうか? 人はそれぞれ価値観を持っており、その価値観は自分の物差しと異なる。物々交換が成立し、結果的に長者になったともいえます。また、叶うかどうかわからないのに21日間もの間、一心不乱に観音様に祈り続け、夢の中に現れた観音様のお告げを信じて、覚悟を決めて行動したからともいえます。しかし、困っている人をみて、観音様のお告げを破っても、困っている人の問題解決を優先した、利他の精神が天に通じたからともいえます。「困った時の神頼み」とは、人事を尽くして天命を待つ、人智を超えた見えないものを信じて、行動することは、実は経営者に必須の能力なのです。

若者が、観音様のお告げの「最初に手にしたものは、決して捨てないで、持っていなさい」とは、もしかして『希望』だったのかも。

 

No.992 「わらしべ長者」に学ぶ経営のヒント.pdf 

最終更新日 ( 2018/03/19 Monday 09:29:29 JST )
 
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