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2017/10/13 Friday 10:14:50 JST

No.985 ≪陰隲録に学ぶ「人育て、やらせきる」方法≫-2017.10.13 目加田博史

 

明の時代に生きた役人の袁了凡は、できないといわれた息子に恵まれ、その子のために書いた「陰隲録」という書物を残しています。豊臣秀吉が朝鮮出兵した時に、明の役人として朝鮮に出兵しましたが、あまりに正論を言うので派遣軍の司令官とそりが合わず左遷されてしまいました。その後は故郷に帰り、教育者として人材育成に尽くした人です。興味を持たれた方は安岡正篤著「陰隲録を読む」(致知出版社刊)をお勧めします。

「陰隲録」の中で、袁了凡は師匠の雲谷禅師に、「功禍格」を使って、自ら運命を切り開くことを提案されます。善行を積めばプラス、不善行はマイナスで毎日を決算するやり方で、プラス3000で、願いが叶うという道具です。善行にも様々ありますので、自分で、善行を書き出して、その難易度に応じて点数を設定します。簡単にできる善行は1点とか2点という小さい点数。めったにできない善行は50点とか自分で設定します。不善行も同様に、人として、やってはいけない行動を書き出し、点数をつけます。これを毎日の中で、善行ならプラス、不善行ならマイナスをつけてゆくのです。例えば、歩いている時、道路にごみが落ちているのに気づきました。ごみを拾えばプラス2点、拾わねばマイナス2点という具合です。これを、毎日、記録してゆくのです。

袁了凡は、「功禍格」を使って、次々と、自分の人生の目標を設定して、これを実現してゆきます。受からないといわれていた上級公務員試験に合格し、できないといわれていた子供を授かり、53歳で死ぬといわれていた寿命を延ばしてゆきました。「陰隲録」はその行動記録と結果を詳細に解説しています。

私は、面白いと思えば、なんでも自分で試してみます。プラス3000にはまだほど遠いですが、いままで見過ごしてきたことを、意識して行動できるようになっています。
これは、人材育成に使えるなと思い、個別指導の時に、この「功禍格」を応用したフォーマットを作り、記入してもらっています。そして、理屈抜きで実践していただきます。基準は100日です。「自分を変えたい」「願望を実現したい」と強烈に思っている人は、どんどん変化しています。人によって様々ですが、毎週、毎月、このシートをもとに面談し、実践して変化したことを聞きます。好ましい変化を報告してくれる方が多いのに驚きます。
しかし、これを懲罰的に使用すると、まったく効果はありません。それどころか、逆効果です。いかに、話し込みながら、「変えたい自分」「かなえたい目標」を見つけるか否かで、成果は大きく異なります。

AIの時代になり、たいていのことはロボットやコンピュータがやってのけるような時代はすぐそこまで来ています。しかし、「人は生きねばならぬ、鳥は飛ばねばならぬ」(坂村真民)のです。この世に必要のない人はいません。必要のない生き物もいません。必要のない物もありません。すべて意味があって、必要があって、存在しているのです。中でも、人は特別な存在です。どのように動機づけして、「自分を変え」「夢を実現する」か、経営者の大きな仕事です。

「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」これは、59歳で亡くなった元連合艦隊司令長官山本五十六(1884年4月4日-1943年4月18日)の言葉です。この言葉は、次のように続きます。「話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。」今でも十分通用する現代風の指導方針と思いませんか?
さらに、「どんなことでも部下の失敗の責任は長官にある。下手なところがあったら、もう一度使う。そうすれば必ず立派になし遂げるだろう。」とも言っています。

人育ての重要性は、古今東西を問わず、共通です。そして、山本五十六の語録にみるように、実に丁寧に、忍耐強くあらねばならないことがわかります。
山本五十六と同世代を生きた森信三(1896年9月23日-1992年11月21日 96歳没)の言葉に「人生二度なし」
「人間は一生のうち、逢うべき人には必ず逢える。しかも一瞬早すぎず、一瞬遅すぎない時に」
「教育とは流水に文字を書くような儚い 業(わざ)である。 だがそれを岸壁に刻むような真剣さで取り組まねばならぬ。」という名言があります。

「働き方改革」が国を挙げて推進されようとしています。人材育成はますます必要ですが、自ら変わろうとする人をサポートしながら、やらせきる仕組みが必要だと思います。一人ではくじけそうでも、サポーターがいると成し遂げられます。

最終更新日 ( 2017/10/19 Thursday 09:43:28 JST )
 
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