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No.384【活気に湧くロンドン】-2005.12.7
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No.983 ≪政治が動く、会社はどうする? インテリジェンスの磨き方≫-201 プリント メール
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2017/09/28 Thursday 11:10:02 JST

No.983 ≪政治が動く、会社はどうする? インテリジェンスの磨き方≫-2017.9.28 目加田博史

 

私の恩師に、77歳で亡くなった前職の上司で、太田琴彦氏がおられます。太田琴彦氏は、子供の頃に父親の事業が破産して、辛酸をなめ尽くし、苦学しながら大学を卒業し、持ち前のハングリー精神で若くして頭角をあらわし、全国組織の組合トップを勤めた後、コンサルタントになられた方です。氏の自慢は、 敗戦で200人の部下と共に2年間に及ぶシベリア抑留を生き抜き、指揮官としてロシアと交渉しながら無事に全員そろって帰国したことです。 捕虜生活は過酷で、水のようなスープ、零下60度の極寒の中、薄着で重労働の毎日だったそうです。しかし、「全員そろって日本に帰るんだ」という絶対の信念で、部下を励まし、厳しく統率しました。
他の部隊で、毎日仲間が死んでいく姿を見ながら、何も出来ない自分を責めました。のどが渇いたからと言ってがぶがぶ飲むと腹を壊すので「水も200回噛んでから飲め」と戒めました。全員が生き残る為に。

その太田氏は「政治には、かかわるな。しかし、インテリジェンスは磨きぬけ」、「弁解や言い訳をするな。後悔する前に行動せよ。たとえ結果がまずくても失敗ではない」と口癖のように言っておられました。
当時は、英語のインテリジェンスとロシア語のインテリゲンチャの区別さえついていませんでしたが、忠告は今も忠実に守っています。アメリカの諜報機関CIAのIはインテリジェンスのことです。統計データや専門情報だけでなく、知識や知恵、ものごとの本質の洞察とその裏付けといった、「知性」をインテリジェンスと言います。
巷間あふれているマスコミ情報やネット情報は真偽混濁で、誰かの意思のもとに巧妙に加工され、目的を持った情報ですから、鵜呑みにするととんだ恥をかいてしまいます。
太田氏は、「インテリジェンスを磨くには、付き合う相手を選べ。誰と付き合うかで、情報の価値は決まる」と言い、「場合によっては、誰と付き合わないかも必要だ」と教えられました。

1960年代にアメリカ・イェール大学のスタンレー・ミルグラム教授は、スモールワールド現象を実験で証明しています。ミルグラムによると、遠隔地にいる見ず知らずの2人が出会うには、平均6人の知人を経由すればよいそうです。これを6次の隔たりともいうそうです。
フェイスブックが7億人のユーザーの友達関係を分析したところ、99%の人が、4人を経由すればつながり、92%の人は3人でつながるそうです。SNSの時代は、ますます、誰と付き合うかが重要な時代だといえます。

前置きが長くなりましたが、インテリジェンスを鍛える例題として、今度の解散総選挙を考えてみましょう。
マスコミでは急に吹いた解散風に対して「大義がない」とか、「森友・加計つぶし」だとか、「自民一人勝ちの絶好のタイミング」だとか、様々なことが言われています。
ところが、「希望の党」(小池百合子代表)の登場で、情勢は一気に流動化しました。山尾氏のスキャンダルで出鼻をくじかれた前原「民進党」は、離党ドミノがとまりません。「希望の党」と理念の親和性のある「維新の党」は、一気にチャンスが回ってきました。野党第一党の「民進党」は、党籍を残しつつ「希望の党」から立候補するという奇策ともいえる方針を打ち出しました。そして当選後、「民進党」は「希望の党」に合流するという考え方で、実質的な解党を選択したニュースが報道されました。実は、ニュース報道される前日に、ある方からこの情報は聞いていました。
そうすると、絶好のタイミングと言われていた今回の総選挙は、安倍「自民党」の勇み足となり、勝ちを取りに行ったつもりが、実は墓穴を掘ったことになりかねません。まさにゲリラ的で、孫子の兵法ともいえます。
今日(9月28日)の臨時国会冒頭で解散宣言されるそうです。これからどうなるか。みなさんのインテリジェンスはどう反応していますか?

さて、話題は変わりますが、今年の夏に、奈良・春日大社での恒例の安岡正篤教学研究会に参加した時に、メイン講師のI大学教授と意気投合し、「ポスト安倍は誰か」と2人で議論になりました。そのI講師曰く、「私は、小池総理が一番有望だと思っています」とおっしゃるのです。「都知事の小池百合子さんですか?」「はい、そうです」「ありますかね?」というと、「あなたは、派閥に興味がありますか? 研究すると面白いですよ。あなたの爺さんだって、そんな激動の時代を生き抜いたんだから」と言われました。その頃は、解散は想定内の時期でしたが、まさか、今回のような展開は、予想もしていませんでした。しかし、今では、場合によってはありうるかもと思います。

インテリジェンスを磨く上で、直感を大切にしています。直感を磨くには、瞑想、中でも早朝の瞑想はよどみがなく清々しく最高です。毎朝の産土神社参りはさらに効果的です。
誰と付き合うか、は相性もあります。相性は直感で決まります。一度決めたら、よほどのことがない限り離れないことです。「先義後利(せんぎごり)」のごとく、利益は後からついてきます。
「政治には、かかわるな。しかし、インテリジェンスは磨きぬけ」と、2年間のシベリア抑留で200人の部下を一人も失うことなく帰国するために、ロシアと交渉するには、インテリジェンスなくしてはできなかったことでしょう。

選挙は水ものです。小池百合子さんは、都知事選の時、勝てる条件がそろったので出馬し当選しました。アンチ小池で固まっていた都議会運営を、公約を実行しやすくするために、自ら党を作り都議選を勝利に導きました。環境条件が少しでも違っておれば、別の結果になったと思います。勝てる戦いしかしなかった豊臣秀吉同様、今度の総選挙も勝てるめどが立ったので、行動をしたのでしょう。しかも、民進党立候補者の選別は自分がやるというのです。勝てる条件を整備し、勝てる戦い方をする小池さんは高度なインテリジェンスをもっておられると思います。
政治は動きます。あなたの、会社はどうしますか? 日ごろから、インテリジェンスを磨きぬきましょう。 

最終更新日 ( 2017/10/04 Wednesday 17:19:39 JST )
 
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