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2017/09/20 Wednesday 14:16:57 JST

No.982 ≪「21世紀産業革命」に経営者はどう対応するか≫-2017.9.20 目加田博史

 

太古の昔からの人類の文明を敷衍してみると、200万年前から石器を使い、50万年前から火を使い出し、次第に進化して旧人類を滅ぼし、約6万年前から新人類(現代人につながる人類)の時代が始まります。3500年前から青銅器を作り、3000年前から鉄を作るようになり、文明は大きな転換期を迎えます。一方、農業革命により人口爆発が起きて、国家の概念が生まれ、ルールや法律が作られてゆきます。認知力も高まり、言葉や文字を発明して異民族の交流が可能になってゆきます。

そして、1733年、イギリスでジョン・ケイが紡績生産を飛躍的に高める「飛び杼」を発明します。さらに、改良を加えたジェニー紡績機が発明され、1771年にアークライトが水力紡績機を発明します。人力依存からの脱却です。1765年にジェームズ・ワットが蒸気機関を発明し、1779年にミュールによる蒸気機関を利用した紡績機が発明され、飛躍的に生産性は高まります。

一方、鉄の分野でも、飛躍的な生産革命が起きました。1750年にダービー2世がコークス製鉄法を発明し、それまで輸入していた鉄をイギリス国内で生産できるようになります。
イギリスでは、大量生産された鉄を加工する「旋盤」をモーズリーが1800年に発明し、工作機械の製造が活発になります。同年、チャールズ・スタンホープが印刷機を発明し、従来のグーテンベルグ印刷機を駆逐します。
1824年にはジョセフ・アスプディンがセメントを開発・発明し、建築業界に革命を起こします。
化学の分野では、フランスが強く、1791年には、フランス人のニコラ・ルブランが炭酸ナトリウムの大量生産方法を発明し、化学分野の様々な進化が触媒されてゆきます。

ガソリン自動車の発明は、その後、1870年まで待たねばなりませんでした。蒸気自動車は、ワットの蒸気機関の発明を受けて、開発されていましたが、時速3Kmと遅く、実用的ではありませんでした。ドイツ人のジークフリート・マルクスがガソリン自動車を発明し、1876年には、ドイツ人のゴットリープ・ダイムラーが、1885年にはカール・ベンツがそれぞれガソリン自動車を発明し、自動車会社をおこしています。

イギリスで産業革命が起きた背景には、宿敵フランとの七年戦争に勝利し、植民地への三国間貿易を活発化させ、中でも打出の小槌ともいえる毛織物と綿製品の普及がありました。そして、徐々に芽生えていた資本主義の思想と、農法革命による人口爆発で生み出された豊富な労働力を使って、毛織物と綿製品を生産する必要に駆られていました。そこに、ジョン・ケイの飛び杼がきっかけとなって、急速な技術連鎖が起こり、薄手で高品質の製品が、生産性が数十倍に向上した技術によって世界に広がっていったのです。その富は、軍備やインフラ整備に回り、多くの船舶、鉄道、建築物が生産され、飛躍してゆきました。

翻って、21世紀の産業革命は、198511月にWindowsMS-DOS版)がリリースされたことから始まります。
1995430日にインターネットの商業化が開始され、825日にWindows95がリリースされました。日本語版は1123日です。これによって、人類は「サイバー経済」に突入してゆきます。

また、1986128日に起きた悲惨なNASAチャレンジャー事故により、アポロ計画以来目覚ましい進歩を遂げたプロジェクトが、中止されました。多くの科学者がリストラされ、彼らは金融界に参入しました。彼らの武器であるアルゴリズムを駆使して、彼らは「デリバティブ経済」を誕生させました。それまでの金融の概念を一変させる、ゼロ・サム理論、つまり賭博理論が静かに瞬く間に世界中に広がってゆきました。

次に起きたのは、1989118日のベルリンの壁の崩壊です。冷戦の原因となっていた東西関係が消滅し、国境がなくなり、人々が自由に国を超えることができるようになりました。「ボーダレス経済」の復活です。

サイバーは、PCの時代から、スマホの時代に変化し、いつでもどこでも誰とでもつながる社会を作り上げました。最近ではIOTAIと進化し、すべてのものがインターネットに接続されるようになりました。世界中に設置されている防犯カメラもIOTAIにかかれば一瞬のうちに、個人を特定し、現時点の居場所を可視化することができるようになりました。いわば、なんでも御見通しの「天の目」が、完成しています。この延長線上にあるのが、EV(電気自動車)です。自動車は産業革命の時に発明された蒸気自動車、ガソリン自動車、ディーゼル自動車がありますが、主流はEVにシフトしてゆきます。これにドローン技術が付加されて、自動車と飛行機が融合した乗り物へと進化してゆきます。あらゆる自動車メーカーは、EV時代に生き残るために大変革を行ってゆくことでしょう。

一方、デリバティブ経済が、さらに進化して、サイバー経済と融合して、今ではフィンテックと呼ばれています。また、紙幣やコインのような貨幣の現物をお金と思っていましたが、ビットコインに代表される仮想通貨の誕生で、従来の貨幣を中心とした金融概念が破壊され、為替の概念が消滅するかもしれません。

遠い未来の物語ではなく、今、この瞬間にも生まれている商品でありサービスです。まだまだひ弱なマーケットかもしれませんが、その成長速度は、秒速分歩、あるいはそれ以上のスピードで、一気にサイバー上で広がります。多くの会社が、電気も水道もない無人島で経営するなら別ですが、明らかな影響を受けることは確実です。関心をもって情報に触れておきましょう。マスコミで信用できるのは日付だけだといいますから、人的情報を中心に収集されることをお勧めします。22世紀の未来から現代を見れば、現代の進化は、「21世紀産業革命」と位置付けられるのではないでしょうか?

 
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