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No.399【「顧客満足」と「顧客不満足」の差】-2006.3.29
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No.977 ≪京都・五山送り火≫-2017.8.16 プリント メール
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2017/08/16 Wednesday 14:30:22 JST

No.977 ≪京都・五山送り火≫-2017.8.16 目加田博史

 

今夜は京都の夏の風物詩、「五山送り火」があります。「大文字焼き」というとひんしゅくを買いますので、くれぐれも「五山送り火」と覚えておいてください。
地域の行事といえども、文化や伝統は町衆、いわゆる商人(経営者)によって、守り育み、継承されてゆきますので、地域を活性化し、未来につなげる意味では経営と密接不可分ともいえます。文化や伝統を大事にしない自社の利益優先の会社は、地域や社会から受け入れられなくなって、いずれ淘汰されてゆきます。

って、織田信長が天下統一の戦略の一つとして、「楽市楽座」を近江・長浜で実施しました。組合員でなくても事業ができるよう規制緩和し、各地に設置されていた関所も撤廃し、全国に行商に行けるようになりました。近江商人の始まりです。近江商人は、天秤棒を担いで、前のかごと後ろのかごに、お客様から頼まれ商品やニーズのありそうな商品を積み込み、行く先々で販売しながら、商品を仕入れ、各地を転々として行商して歩きました。当時は、山には山賊が跋扈し、道には追剥が幅を利かせていた時代ですので、無事に店に帰ること自体が大変な幸運だったといえます。そこから、「ありがたい、おかげさまで、もったいない、かたじけない」という思いが生まれ、これを大事にはぐくんで努力した商人が豪商に成長しました。

その後、江戸時代の士農工商の身分制度のもとで、商人は一番身分が低くさげすまれていました。京都・亀岡の農家の二男に生まれた石田梅岩は、京都で丁稚奉公をする中で、商人が果たす役割の重要性に気づきました。
産地と消費者、売り手と買い手の仲介者として、社会を豊かにしているのは、商人であり、これは聖職であると確信し、「先義後利(せんぎごり)」に代表される商人のあり方を説きました。相手の足元をみて値段を決める当時のあり方に疑問を呈し、商人の正しい行いやごまかしのない商品づくりを徹底すれば、利益は後からついてくる。正しい行いをしようと説いて回ったのです。
近江商人の「ありがたい、おかげさまで、もったいない、かたじけない」の精神が、「先義後利(せんぎごり)」と相まって、自然と、「売り手よし、買い手よし、社会よし」の三方よしの精神に結びついて、信念化していったものと思います。

9世紀中ごろに大流行した疫病や富士山の大噴火、貞観地震と津波被害等が立て続けに起きたため、怨霊を鎮めるために神泉苑で御霊会を開かれたのが始まりで、これが発展して、八坂神社の祭礼の一つとなった祇園祭が、町衆の心意気で年々隆盛となり、今の形になっています。祇園祭の山や鉾は、着物の西陣の町が中心になっていますが、制作するのも維持するのも、とてつもない費用が掛かります。山も鉾も釘を一切使わず、縄だけで組み立てられ、巡行後は、解体され、倉に保存されます。鉾の上には多くの人々が乗り、巡行するのですから、職人の心意気と技術が継承されねば続きません。戦乱で途切れた時、志のある町衆が、これを再開したことは何度もあったと思われます。祇園祭のハイライトは、717日の巡行を中心とした1か月間です。この時のために、神仏に祈り、打合せをし、お囃子の練習や、山や鉾の補修を1年かけて準備します。終わった日が始まりの日でもあります。

五山の送り火も同様に、それぞれの保存会が中心になって、寺の行事、現場となる山の管理、草刈りや整地、薪づくり等、たった1日の送り火のために、その準備は年間を通じて行われます。各家庭でお盆を過ごされた霊を送るきわめて神聖な宗教行事です。
送り火の時間になると、京都の町は、一斉に電気を消して、真っ暗になり、点火された送り火が浮き上がります。そして、人々は、送り火の見える場所に集まって、お祈りをします。今年も無事に送れたことを感謝して、家に帰り、お盆の行事が終わります。

勿論、観光客は、「見ること」が目的でしょうから、「送る」とか「祈る」という感情がないかもしれませんが、多くの霊が、送り火に送られながら天上に帰ってゆくわけですから、ちゃんと帰れるように、五山の点火は5分おきに、山伝いに、東の大文字山の「大」から、西に向かって順に点火され、最後は嵯峨・曼荼羅山の「鳥居」で終わります。熱心な方は、翌朝山に登り、炭をいただいて、家のお守りにされる方もあるようです。

8時ちょうどに、左京区大文字山、別名、如意ケ獄で、大文字に点火されます。それから5分後、85分に、松ヶ崎、国際会議場がある場所で、妙法が点火され、810分に、北区西賀茂の船山で舟形に点火され、815分に、北区大北山、別名左大文字山で、左大文字に点火され、820分に、愛宕山の麓、右京区嵯峨の曼荼羅山で、最後の鳥居形に点火されます。

伝統も会社も継承することが使命です。継承は多くの人々の思いを巻き込んでゆかねばなり立ちませんが、一人の志をもったリーダーがおらねば多くの人の思いを巻き込むこともできません。地域の行事にかかわり、地域に貢献してゆきましょう。

 
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