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2017/07/13 Thursday 15:31:41 JST

No.972 ≪この道より我を生かす道なし≫-2017.7.13 目加田博史

 

高校生の頃、成績が低迷して、焦っていた時、『もしかして、自分の勉強の仕方が間違っているのかもしれない。使っている参考書や問題集が良くないのかもしれない』と思い、成績の良い友人に聞くと、「参考書はこれがいいよ」と見せてくれました。
『自分の使っているものと違うではないか。やはり、参考書がまずかったんだ』と、母に無理を言って、新しい参考書を買ってもらいました。さっそく、使ってみる。何となく、新しい参考書のほうが頭に入り、身についていくような気がします。『そうだ、これが問題だったんだ。早く気がついて良かった。もっと早く、彼に聞いておけばよかった』と思いつつ、勉強に励みました。しばらくすると、また、勉強が滞りだしました。
問題が解けない。参考書のページが進まない。書いてあることが分かりづらい。何かおかしい。
成績の良い別の友人に聞くと「僕はこれが一番良いと思うけどね」と言って見せてくれたのは、びっしりと赤ペンが引かれ、付箋がついて、手あかで色が変わっている、見るからに頭がよくなりそうな参考書でした。
『すごい。これだ。これさえあれば、成績が良くなるんだ』と思って、また、母に頼みこんで新しい参考書を買ってもらいました。結果は同じでした。最初は、スイスイと小気味よく進むのですが、ある時点で停滞するのです。どの参考書も半分以上は真っ白だったのです。苦手な壁にぶつかると、乗り越えるのではなく、できない理由を探して正当化していたのですから、なんともお粗末な話です。

結局、参考書の問題ではなく、やるべき努力を怠っているというシンプルな原理がわかったのは、高校を卒業してからでした。大学受験に失敗して、少し冷静に自分の得手不得手を受け入れることができるようになり、浪人時代は、得意の暗記力を生かして、丸暗記に徹しました。問題を見れば答え浮かぶ状態になり、模試の成績は5位以内をキープし、大学に合格しました。

残念ながら、論理力は、丸暗記では何ともならず、『なぜ、そうなるのか?』と問われれば、お手上げになります。今度はこれを何とかしなければなりません。本を読むのは好きでしたので、小説や哲学書を片っ端から読み漁りました。精読ではなく乱読です。真に文学的な文章は、短くて、論理的で、しかも、美しいことがわかりました。例えば、川端康成の『雪国』の出だしは、『国境のトンネルを抜けると、そこは雪国だった』は有名です。そして、こう続きます。『夜の底が白くなった。信号所に汽車がとまった』。なんとも美しい。論理力を鍛えるには本を読むことが最も優れていることがわかりました。自分の好きなことやりきることで、自分の苦手な部分を克服し、身に着けることができたのは、不思議な感覚でした。

この時の教訓は、『この道より我を生かす道なし。この道を歩く』と喝破した武者小路実篤の言葉通りです。原因自分論に立ち返り、自分の強みを理解し、成功体験を自信につなげ、良い習慣を続けてゆくと、弱みや苦手なことはいつの何か克服しているのです。光は影によって輝き、長所は短所によって伸び、幸福は苦境によって実感できるから、ありがたいものです。プラスとマイナス、強みと弱み、どちらを見るかで、ものの味方、考え方、生き方が変わります。

業績が悪いと、今の事業に未来はあるのかと不安になり、心ここにあらずの状態になってしまうものです。やみくもに他の事業に手を出したり、上手い話に飛びついて大やけどしたり、ろくなことはありません。しかし、そういう時こそ、自社を見つめ、強みを再認識し、今の事業の本質が社会の求めるニーズに適合しているかよく考えなければなりません。

産業には盛衰があります。戦後の花形企業のほとんどは使命を果たすと斜陽化しました。例えば、映画産業を見れば、50年前(1950年代後半)をピークに、テレビの登場で斜陽化の道をたどってしまいました。
映画の本質を娯楽と捉えれば、隆盛を極めるテレビもテーマパークも同じビジネスの一つですし、情報ととらえるならば、出版、マスコミ、インターネットも含まれます。しかし、映画を狭い範囲でとらえてしまったので、テレビを敵視して、競争に負けてしまいました。
繊維産業しかり、鉄鋼業しかり、炭鉱業しかり、今では少子化により教育産業も陰りが見えています。
狭いくくりでとらえるのではなく、事業の本質を現代社会のニーズに置き換えてみることにより、カテゴリーが見えてきます。その中には必ず急成長を遂げているライバルのように見える事業もあるはずです。敵視するのではなく取り込んでゆく事です。同じカテゴリーの中で時代とともに、ニーズが変化しているにすぎないのですから。

 
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