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2017/05/10 Wednesday 15:02:41 JST

No.963 ≪コツコツと創意工夫を重ねる努力≫-2017.5.10 目加田博史

 

カミソリのように触れれば切れるような才気煥発の経営者がおられます。鉈(なた)のように撫でても切れない鈍牛のようなどっしりと落ち着いた経営者がおられます。平凡でお人よしの経営者もおられます。長寿を全うされる方も、早世される方もおられます。技術に強い経営者、経理に明るい経営者、営業の得意な経営者、ものづくりではピカイチの経営者、人たらしの経営者、様々な個性の経営者がおられますが、会社の最大のテーマは「続く」ことです。会社は社会の「預かりもの」ですから、永く継承しなければなりません。初代創業者から、二代目、三代目と、代を重ねる中で、うまくゆく時も、そうでないときもあります。会社を取り巻く環境が、戦乱で激変するときもあります。それでも、代をつないでゆくのが経営者の使命です。商品は日々改良もしなければなりませんし、目新しい新商品も開発しなければなりません。経営者にも得手不得手があります。100年企業になるには最低でも3代継承しなければなりません。

また、同じ100年企業でも、中小企業から大企業になる会社もあれば、中小企業のままの会社もあります。不思議ですね。経営者の必須条件として、「どんなに成功しても見栄を張らない。いいかっこをしない」「誰よりも働く。24時間365日、仕事が大好き」がありますが、これは、才能の問題というよりも、誰でもできることですので、大企業になる経営者も中小企業のままの経営者もできていると思います。
中小企業が大企業になるには、何かのきっかけで、最低でも5年間は、経常利益が1億円以上、できれば3億円以上、安定して出すことです。そして、その利益でやることは、優秀な人材を採用することです。優秀な人材が事業開発、製品開発、市場開発に力を発揮して、その活動が次の人材採用を可能にします。つまり人が寄ってくるのです。このきっかけとなるのが、「毎日毎日、創意工夫して、コツコツ努力を継続する」ことです。これが、臨界点に達するとイノベーションが起きるのです。

ここまでくると、大企業の経営者になくてはならない資質として、権限を委譲して、人に任せる度量をもつことです。任せたとはいえ、横で見ていると、ついつい口を出したくなります。これをすると、人が育ちません。
カリスマ経営者でなくてもできる会社にしなければ、未来がおぼつきません。

今から550年前の京都で、11年間にわたって、東西に分かれ、全国の武将まで巻き込んだ、血みどろの戦乱となった「応仁の乱」がありました。1467年~1477年にかけての出来事です。南北朝時代が終わり、京都にも、平和が戻ってきたころに生まれた足利義政は、第6代将軍足利義教の3男として生まれました。父の義教が赤松氏に暗殺され急逝すると、兄義勝が第7代将軍を継ぎますが、兄は2年で早世し、義政が8歳で第8代将軍に選ばれます。
その後、積極的に政治を行いますが、重臣や閨閥の複雑な利害関係で思うようにできず、30代そこそこで嫌気がさして、お茶や芸能に没頭し、世捨て人のような気ままな生活を送り、世の中が乱れてゆき、後に「応仁の乱」と呼ばれる後継者をめぐる騒乱が起き、京都の町は焼け野原になりました。この騒乱がきっかけとなって戦国時代が始まります。戦国大名は皆、天下統一を掲げて、天皇のおられる京都を目指します。その間、京都は、群雄割拠、下克上の世に、誰が敵で、誰が味方かわからない、安全保障の無い時代に突入したのです。
商人も、お客様が、敵と味方に分かれて、いつ終わるともしれない戦いの中、事業をしなければならなかったと思われます。創業も、守成も、ままならなかった時代を、生き抜いてこられた企業は、どのようなところか調べました。

応仁の乱前の100年間(1368年~1467)に創業し、現代まで続いている京都の会社は、「亀谷陸奥」「本家尾張屋」「本家駿河屋」「菱五中林竹材店」の4社があります。「亀谷陸奥」は和菓子「松風」という名品を今に伝えています。「本家尾張屋」は御所の近くで行列の絶えない「そば屋」で有名です。練羊羹を開発した「本家駿河屋」は徳川将軍家について和歌山に移転しましたが、2014年に経営破たんし、存続の危機を乗り越え、創業家が再建を果たしておられます。「菱五中林竹材店」は竹材店です。

応仁の乱後の100年間(1467年~1566年)に創業し、現代まで続いている京都の会社は、「水田玉雲堂」「山村寿芳堂」の2社で、「水田玉雲堂」は唐板煎餅、「山村寿芳堂」は漢方薬、で有名です。

取り巻く環境がどうあれ、世の中の必要に求められて創業し、日々努力の末、創意工夫を重ね、お客様から選ばれ、経営者の持ち味に合わせて、強みを発揮し、次の代に継承してこられたことでしょう。例に挙げた6社は、大企業にはなっておられませんが、550年の長きにわたって、事業承継してこられた中には、日々の工夫とその蓄積としてのイノベーションなしには立ち行かなかっただろうと思い、敬意を表したいと思います。

 
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