トピックス

No.397【「おもてなし」が会社を伸ばす】-2006.3.15

更に読む...
 
Home arrow FAX情報 arrow No.920~949 arrow No.949 ≪英米の波紋を読み解く想像力≫-2017.1.26
No.949 ≪英米の波紋を読み解く想像力≫-2017.1.26 プリント メール
ユーザ評価: / 0
悪い良い 
2017/01/26 Thursday 08:58:53 JST

No.949 ≪英米の波紋を読み解く想像力≫-2017.1.26 目加田博史

 

120日(金曜日)、アメリカのトランプ新大統領の就任式があり、アメリカは新しい段階に踏み入りました。早速、TPPからの離脱、NAFTAの再交渉、不法移民流入阻止のための国境の壁建設を宣言し、オバマケア見直しの大統領令に署名しました。「トランプ大統領は、どれだけ努力したかというプロセスよりも、どれだけ成果を上げたかという結果を重視するリアリスト」(側近筋)なので、今まで以上に、成果主義が求められてきそうです。これは、企業経営にも影響を与えます。「成果主義」がまた台頭してくるかもしれません。

衰えたとはいえ、世界最大の超大国、アメリカが、MAGAMake AMERICA Great Again)の道を突き進むことが明確になり、キーワードが「AMERICA FIRST」である以上、アメリカとかかわる国々が影響を受けないはずがありません。中でもGDP世界2位の中国、3位の日本との関係が、今後どう動くのか、注目する必要があります。

アベノミクスの目玉政策でもあったTPPは、猛反対する関係者を説得し、アメリカの強引な交渉との落としどころを探りながら、摩擦を乗り越えて合意に達しました。それが、最も熱心な旗振り役だった肝心要のアメリカが、今度は離脱するというのですから、たまったものではありません。アメリカ抜きで成り立つTPPに修正して、日本がリーダーシップをとるか、それに代わる政策を打ち出さねば、アベノミクスのエンジンがかかりません。

AMERICA FIRSTを裏返せば、JAPAN FIRSTで行けということですから、今後の成り行き次第では、日米同盟の形も変わってくるかもしれません。ある意味で、戦後71年間、日本は経済力のみで復活し、防衛・外交は、アメリカに依存してきた事実があります。ここ数年は、軍事力増強に力を入れて、インテリジェンス能力も多少高まってきたとはいえ、始まったばかりという印象があります。

それに、日本は本質的に、紀元前660年の建国以来、戦争よりも和平を模索する国柄で、積極的に異国に侵略していったことはありません。多くは、同盟国の要請又は超大国の脅威を回避するためにとった防衛行動です。663年の天智天皇のころ、同盟国の百済国の要請により、白村江で唐と戦い、大敗しました。900年後、1592年から2度にわたる太閤秀吉の朝鮮出征がありますが、これも、当時の世界の超大国スペインの王が日本に入貢命令してきたのを退け、逆にスペイン王に入貢命令をだしたのです。秀吉は先手を打って朝鮮出征を敢行しました。日清戦争は朝鮮半島の東学党の乱の鎮圧要請ですし、日露戦争はいやがらせ、即ち露骨な露仏独の三国干渉によるものです。第一次世界大戦は日英同盟による要請からです。

第二次世界大戦も、1931年の満州事変に端を発したABCD包囲網による経済制裁が原因で、決定的なきっかけは、1941726日の在米資産凍結、石油全面禁輸によるABCD包囲網の完成です。当時の国際法は「経済制裁は宣戦布告と同義」と言われていました。GHQのマッカーサーも自伝で、「日本は自衛戦争を戦った」と記しています。
戦争末期にはアメリカが「暗号解読機MAGIC」を完成させ、日本の電信内容は完全に把握していました。アメリカは真珠湾攻撃も事前に把握していましたので、主力空母2隻を別任務で湾外に出航させています。
手の内を読まれていたにもかかわらず、踊らされていた苦い経験があります。だから、対等に軍備を増強し、抑止力を持つべしという意見もありますが、力だけでは力に負けます。「柔能く剛を制す・剛能く柔を断つ」といいます。そこは、過去の歴史に学ぶ必要があります。

紀元600年、隋が大陸を統一した時、脅威を感じた聖徳太子は、遣隋使を派遣して、友好関係を築きました。初代文帝から、「日本が国らしい仕組みを作れば、友好してやる」と言われ、作ったのが冠位十二階と十七か条の憲法です。律令国家の始まりです。これを持って2代煬帝に小野妹子を遣隋使として送り、友好関係を築きます。17か条憲法の第一条は「和を以て貴しとなす」です。隋が滅びて、唐が建国すると、遣唐使を派遣して友好関係を築きます。有史以来、日本の隣人である、朝鮮半島及び中国大陸は、非常に微妙な力関係のもとにあり、絶妙なバランスの上に成り立っていました。

あれから1500年後の現代、高度に情報化されたグローバル時代を生きる私たちは、常に、情報の本質を見抜く努力をし、想像力を働かせて、将来を見据えた、次の手を打たねばなりません。激動する環境変化の今は、目先のことは意外とわかりませんが、トレンドはわかります。経営者の仕事は、5年、10年先を見て手を打つことです。今こそ、時代の本質を見つめ、想像力を働かせて、理想の姿をつくりましょう。

 
(C)2005 建設業経営コンサルタント 目加田経営事務所 組織活性化、売上げ向上、コストダウン、ISO取得支援、ビジョン策定のお手伝い 沖縄 大阪 京都. Powered by Mambo. Designed by MamboTheme - Mambo professional templates!