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No.947 ≪人手不足解消法≫-2017.1.11 プリント メール
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2017/01/11 Wednesday 17:07:22 JST

No.947 ≪人手不足解消法≫-2017.1.11 目加田博史

 

ここ10年の日本の人口推移は、総人口は12,700万人で横ばいですが、少年人口(14歳未満)は△14万人、生産人口は△70万人減少し、65歳以上の高齢者人口が83万人増加しました。構造が変化しているのです。
一方、名目GDPでは、25兆円増加しています。労働生産性は横ばいですので、人が足りなくなるのは当然です。一人当たり限界利益を600万円とみても、400万人不足する計算です。
日本を一つの会社に例えれば、売上高が増えたのに、それをこなす人がいないため、残業して補ったり、引退したがっている高齢者を引っ張り出して、働いてもらったり、休日も出てもらったりしながら、やりくりしている状況といえます。仕事を取るのも、よく考えて受注しないと、とんでもないことになったり、景気上昇時に起きた、労務倒産が発生する危険性が高まっています。

人手を解消する方法としては、「人が集まる会社」で、「人が辞めない会社」にすることです。
通常のやり方では、人の採用はできない時代になっています。この傾向は、日本が大不況に陥らない限り、最低10年は続きます。たまたま起きている異常事態ではありません。採用はまさに企業戦略であり、社長のもっとも重要な仕事になりました。入社してほしい人をその気にさせるのは、トップのビジョンであり、人間的魅力であり、熱意です。トップの理念や考え方が問われている時代です。

ある会社は、入社予定者に会社のビジョンを熱く語りかけ、何度も会うように工夫しています。ある会社は、応募順に採用しています。早く応募する人はそれだけで意欲があるとみるからです。ある会社は、子や孫にわたる縁故採用をしています。親が勧める会社に子供が入社する、その子、孫が入社する仕組みです。悪い会社なら縁故採用、それも世代を超えての採用はできません。
ある会社は、インターン学生がそのまま入社する仕組みを作っています。働きやすい職場で、社員全員がかかわりながら、一緒に働こうという気にさせるのです。パートから社長に就任した、ブックオフ社長の事例もあります。アップルのスティーブ・ジョブズの採用方法は、応募者を「あほ」と「変人」に分け、変人なら、採用候補者として、各部門の長が面接にかかわり、その後、部門長が討議して採否を決めるというのです。

よほどの不可抗力や、やりたいことが出来ないなどが無い限り、一旦入社した会社を辞めたい人はいません。だからと言って、皆が皆、好き勝手に仕事を選べるわけではありません。やりたくないことや避けて通りたい仕事は無数にあり、やればやるだけ、壁が現れ、成長すればするだけ、壁が大きくなってゆきます。乗り越えられないのではないかと絶望するときも、人生にはたくさん現れます。それは、人間を磨くために、神様が準備された、非常に優れた社会的仕組みなのです。

この壁を乗り越えて、定着し、成長する人を育てるのが会社の使命です。たとえ、やめてほしいと思う人であれ、人が辞めると、経営者は落ち込むものです。社内の士気も下がります。
ある会社は、毎年、社員全員と数回のトップ面談で、悩みや不満を聞いています。ある会社は、保育料の50%を補助したり、正社員に復職できるまで変則的な雇用形態を用意して、スムーズな復帰を支援しています。ある会社は、社員が病気で亡くなった時、小さかった子供たちが成人するまで、奨学金を補助しました。副職を奨励している会社もあります。ある会社は、80歳以上の匠が若手に指導しておられます。

人と会社が出会うのは、数億分の1という、きわめてゼロに近い確率でしか発生しません。それは偶然ではなく、必然なのです。だから、「人を大事にする」とは、出会いのご縁を大切にし、その人の人生に関わるので、厳しく、温かく、かかわり、声を掛け、育てることです。社員のライフスタイルに応じて、多様な勤務形態を用意して、生涯雇用を可能にしていく努力が企業に求められています。ワンパターンの硬直的な勤務形態では、これからの人手不足社会を生き抜いてゆけません。

親の介護が必要になった、結婚することになった、子供が生まれた、病気になった、子供が不登校になった等の様々な出来事をきっかけに、会社の勤務形態を見直して、柔軟な雇用形態へ見直してゆきましょう。これは、中小企業にこそ、有利な環境です。逆境をチャンスに変えるときです。

 
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