No.936 ≪自力本願経営の確立≫-206.11.2 |
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2016/11/02 Wednesday 17:14:24 JST | |
No.936 ≪自力本願経営の確立≫-206.11.2 目加田博史
最近、いろんな方から、「景気はどうなると思うか」「今の好景気はいつまで続くのか」「アベノミクスで日本は良くなるのか」という質問を受けます。いずれも、今までは、幸運にも業績に恵まれて、頑張ってやってきたけれど、これからどうなるのか?という不安から発していると理解しています。 特に、バブル崩壊以降の平成景気(いざなみ景気とも呼ばれますが)のように、個人に実感が伴わない景気についてはなおさらです。インバウンド(外国人観光客)でにぎわっていた昨年の東京のデパートは、昨対割れをしている今は不景気でしょうし、満室状態が続いて客室単価が倍になっているホテルは好景気だといえます。 私は、いつも、「よくなりますよ」と答えています。それは、経営者次第だからです。景気が良いと業績が上がり、悪いと下がるわけではないからです。「よくなるように、どのような手を打つか」が求められるのです。危機感を持って、5年、10年先を見通し、最悪の状態を想定して、将来の手を打つ。楽観的に考えて何も手を打たないでは消滅してしまいます。 意図的な「イノベーション」を起こさねばならないのです。今ある商品やサービスはいずれ陳腐化し、衰退する。今日あるものが明日もあるとは限りませんし、将来もあるかどうかわかりません。下落するものは、計画的に消滅させながら、次の時代に成長する商品やサービスを開発しなければなりません。いつまでも今ある商品に頼っていては、陳腐化とともに、会社が消滅してしまいます。 今こそ、自力本願の経営に徹することが大事です。自力本願の基本は、誰に遠慮することなく、商品のネーミングが自分で決められて、販売価格が自分で決められて、販売ルートを自分で決められることです。波に乗っているだけで業績が上がるような時代はもうやってきません。実感の伴わない景気変動が世の常と心得る時代に入っていると思います。皆が「最悪だ」とわめいているときに、史上最高益を計上し、皆が「最高だ」と言っているときには、自重して、次の踊り場を作ることです。その時、私たちは、いつでも、あなたのそばにいます。 |
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最終更新日 ( 2018/06/26 Tuesday 13:57:43 JST ) |