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2016/10/05 Wednesday 17:19:17 JST

No.934 ≪中国人民元がIMFのSDF通貨に採用≫-2016.10.5 目加田博史

 

2016930日にIMFのラガルド総裁は、「中国人民元がSDRバスケットの5番目の通貨として、101日より採用される」と発表しました。

20151130日のIMF理事会で2016101日から採用されることが決定していましたので、試験運用していましたが、正式にIMFが世界通貨の一つとして認めたことになります。
SDRバスケットに採用される通貨は、5年ごとに見直されますが、2つの絶対条件があり、1つは、世界貿易に大きな影響を持つ通貨であること(中国は世界3位の貿易高)、2つは、自由利用可能通貨であることです。
1つ目の条件は文句なしに満たしている中国ですが、2つ目の基準は、管理為替制度を実施している中国が、果たして、どこまで自由な通貨の運用を実現できるかがポイントでした。
IMFは、昨年1130日から今年の930日まで10か月間の経過を見て、自由利用可能な通貨だと認め、ドル、ユーロ、円、ポンドに続き5番目のバスケット通貨として認めたといえます。

SDRSpecial drawing rights)は特別引出権の意味で、1969年に創設され、加盟国が貿易取引で外貨が不足した時に、一時的に外貨を調達できる権利で、一種の仮想通貨です。
107日から運用されるSDRの価値は、アメリカドル0.58252$、ユーロ0.38671€、人民元は1.0174RMB、日本円は11.900円、ポンドは0.085946£の合計とされ、いまだと約142円ぐらいです。

これにより、巷間、日本の国債が大量に中国に買われているとも言われていますし、中国企業が日本の不動産を大量に購入しているとも言われています。人民元の海外流出がどの程度進むのか、目を離せませんが、AIIBを主宰している中国にとって、IMFSDRバスケット通貨採用は吉と出るのか、凶と出るのか、注目したいと思います。楽観的過ぎると叱責を受けるかもしれませんが、政治・外交はさておき、中国が経済面に関しては、世界自由貿易において、通貨の自由度を認めたことは事実ですので、今まで以上に開かれた国になることを決断した結果だと思います。

 
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