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2016/09/20 Tuesday 16:36:09 JST

No.932 ≪「貞観政要」に学ぶ事業承継の本質≫-2016.9.21 目加田博史

 

中国の随の第2代皇帝煬帝の外戚関係にあった高祖李淵が唐を建国したのが、618年。その後継は長男で皇太子の李建成と目されていましたが、建国にあたり武勲の高かった次男の李世民を支持する声が高く、それを取り除こうと皇太子の李建成と弟の李元吉が先制攻撃をかけて李世民の殺害を計画したところ、逆に李世民の知るところとなり殺害されてしまいました。これを玄武門の変(626年)といいますが、この事変をうけて、唐の創業者である高祖李淵は皇帝を李世民に禅譲します。実際には、李世民は父の李淵を拘束し、軟禁したと言われています。

第二代皇帝太宗となった李世民の政治は素晴らしく、平和な暮らしが22年間続きました。この時代を貞観といい、政治の要諦をまとめた太宗言行録を「貞観政要」といいます。
中国は三国志に始まり、常に戦闘状態が続いている群雄割拠の歴史の中にあって貞観の世は「家々は泥棒がいなくなったので鍵をしなくなり、旅人は旅先で食料を支給してもらえるので旅に食料を持たなくなった」と言われ、理想の政治がおこなわれた時代だと言われています。

この太宗は、兄の李建成の腹心で李世民暗殺の建議を行った魏徴を登用するなど、懐の深い人材登用を行いました。自分の容姿がいかめしいことを知っていたので、臣下が諫言を行えるように温顔で接することに努めました。これはと思う官僚は、宮殿に宿直させ、皇帝を身近に感じさせる工夫をして、人材育成に余念がありませんでした。臣下も太宗の意を組み、よく諫言して、政治を改めて、後に「貞観の治」と呼ばれるような名政治をおこないました。

「貞観10年(636年)、太宗が側近の者に、『帝王のなす業で、創業と守成のどちらが困難と考えるか?』と尋ねました。この問いに腹心の房玄齢が、『天下が乱れ、各地に群雄が競い立っている状況下では、これを攻め破り、従わせ、戦に勝ち抜かなければなりません。そのことから創業の方が難しいと思います。』と答えました。

これに対し、皇太子の李建成のもとで太宗(李世民)暗殺を建議した魏徴が言いました。『帝王が新たに立つときには、必ず衰え、乱れた前代を継承するため、ならず者を滅ぼします。そして人民は新しい帝王を喜んで迎え、みな心を寄せて従います。天子の位は、天から授かり、人から与えられるものですから、難しいものではありません。
しかし、それを得たのちは、おごり高ぶるようになり、当初の志から外れてしまいます。そして、人民が平穏な生活を欲していても、労働の義務を課せられ、休むことができなくなります。人民が弱り衰えても、国の無駄な仕事のために安息はありません。国の衰退は常にこのようなことに起因します。よって守成の方が難しいと思います。』

太宗は、『(腹心の)房玄齢は昔、私に従って天下を平定し、ながく艱難辛苦を嘗め、九死に一生を得た。よって創業の方が難しいと考えた。魏徴は私とともに天下を安定させ、これから勝手気ままな行動が始まれば、必ず滅亡に向かうと憂慮している。よって守成の方が難しいと考えた。そうして今、創業の難は過ぎ去った。これからは、まさに守成の難を君達とともに克服してゆきたい。』(出所:http://matome.naver.jp/odai/2142349776689372401)」

「貞観政要」は『創業は腕っ節に物を言わせて、好き放題にできる。法律や規則もそれほど重要ではない。超法規的な気まぐれ行動をとっても、それは創業者だから、許されることで、後継者はそうはいかない。後継者は創業者の精神を踏襲しつつも、士気が緩まぬよう、勝手気ままな行動が出ないように、法律やルール、組織や仕組みをしっかりと作り、信賞必罰を徹底しなければ、すぐに崩壊してしまう。2代目がいかに大事な役割を担っているかを熟知しなければならない。』と言っています。

「貞観政要」は平安時代に渡来したと言われており、記録では、藤原行成が一条天皇へ、藤原永範が高倉天皇へ進講しており、北条政子は菅原為永に和訳を命じ、日蓮も書写しています。徳川家康は藤原惺窩に講義させており、明治天皇も永田永孚の進講を受けておられます。帝王学の基本ともいえる書物で、事業承継におけるヒントが無数に掲載されています。

最終更新日 ( 2016/09/20 Tuesday 16:36:33 JST )
 
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