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No.902 ≪マイナス金利のその後≫-2016.2.10 プリント メール
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2016/02/10 Wednesday 17:10:08 JST

No.902 ≪マイナス金利のその後≫-2016.2.10 目加田博史

 

129日(金)の日銀の黒田総裁による史上初のマイナス金利の導入が波紋を広げています。この1週間でお会いした経営者の方々や銀行の方々と情報交換しました。経営者の方々には「マイナス金利はどのような影響を及ぼしそうですか」とお聞きすると、「わからない」「思惑とは逆に円高になっている。これは失敗ではないか」「預貸率を重要視する金融機関とはあまり付き合っていないからわからない」と概して、深刻な影響は想定しておられないように思いました。マスコミで定期預金金利が引き下げの発表が多い中で、ある金融機関は逆に引き上げて資金協力を依頼してきたので、悪い話ではないので早速を預金した経営者もおられました。
私どもの顧問先企業の長期金利は高くても0.9%前後、低いところは0.4%前後です。数年前の話ですが、金融機関に勤めている私の友人によると「優良企業への融資は0.5%までは担当者判断でOK。しかし、このような優良企業はめったにないので、普通は1%前後だ」といっておりました。そこに、今回のマイナス金利でさらに魅力的な提案がありそうで楽しみにしております。

一方、地銀の支店長クラスの方々には「今回のマイナス金利宣言に対してどのように行動するのですか」と質問しました。「我々もまだ勉強中で、マイナス金利の概念そのものがピンと来ていません。普通に考えれば、預金金利を下げて、集まった資金で国債を買う方に回すと思います。株式は怖くて銀行には向いていません」「正直なところ、わかりません。本部から指示があれば対応するだけです。」と話してくれました。

昨日は、国債の金利にマイナスがつきました。史上初の出来事です。アベノミクスの第一弾、日銀による大胆な金融緩和により、銀行が保有する国債と政府が発行する新規国債を毎月7兆円規模で買い入れ、金融機関が企業融資に力を入れて活性化を図り、GDP成長率3%、2年以内に物価上昇率2%を達成することをミッションとしていました。これは、第3弾の成長戦略が有効に機能して初めて可能になる戦略でした。
中折れしている景気を盛り上げることと、もう一段の円安で企業業績を向上させて、株価上昇と相まって、個人消費を刺激して成長率の達成を実現する目的だったはずです。現状は、全く逆に歯車が回ってしまっています。

なんとなく、太平洋戦争を始める時に、山本五十六元帥が、近衛首相から戦争の見込みを聞かれた時、「はじめの半年や1年は存分に暴れて見せましょう。しかし、2年3年は確信が持てない。なんとしても極力開戦を回避してもらいたい」と答えた山本五十六元帥の心境ではないかと勝手に推察しています。その間に早く、「成長軌道に乗せてくれ」と。
もし、この勝手な推察が当たっていようものなら、今後の経済環境はますます厳しいものになってゆく可能性が高いといえます。無理やりインフレにする特効薬を打ったわけですから、その効き目が切れてきて、円高、株安、デフレ回帰にならないように、国を挙げて踏ん張っていただきたいと切に願っております。

 
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