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2016/01/13 Wednesday 13:21:34 JST

No.898 ≪21年目の阪神大震災に学ぶ≫-2016.1.13 目加田博史

 

21年前、3連休明けの117()547分に阪神淡路大震災が発生しました。犠牲になられた方々のご冥福をお祈りいたします。Wikipediaによると6,400名以上の方がなくなり、約44000名の方が被災されました。全壊家屋10.5万棟をはじめ、約40万棟が被害を受けました。阪神高速が横倒しになり、高層ビルが大きく傾斜したり倒壊したり、重みで階が押しつぶされたマンションも多数ありました。神戸の長田区は火の海で、一面焼け野原で駅から海が見えました。

私は当時、大阪出張中で江坂のホテルに宿泊していましたが、あまりの衝撃に目を覚ますと、枕元にあったテレビが足元まで飛び、冷蔵庫は横倒しになっていました。非常階段で地上に出ると、割れたガラスが散乱し、足の踏み場もありません。日帰りで鹿児島出張の予定があり、「なんとか空港に行かないと」と焦り、全線不通の地下鉄をあきらめ、やっとの思いでタクシーを捕まえ、無事、鹿児島につきました。仕事を終え、帰阪すると被害のあまりの大きさに大きなショックを受けました。

翌日、会社にゆくと、交通手段が途絶しているので出社できない社員はいるものの、100名近い社員や社員家族に被害がなく、ホッとしたのを覚えています。携帯電話の無い時代ですから、電話が不通で、お客様の情報収集も思うように進みません。テレビでは震災地の周辺取材とヘリコプターからの空中撮影映像ですので、中の情報が何もわかりません。手分けして、2人ペアで臨時バスと徒歩で神戸方面のお客様を訪問しました。

この地震で、あってはならない様々な光景を目撃しました。
ひとつ目は、鹿児島から帰阪した大阪駅のタクシー乗り場でのことです。長蛇の列で、皆がタクシーを待っているとき、出てきた運転手が「○○方面、一人5000円、4人相乗り」と条件提示して乗せています。○○方面というと普段なら1000円もかかりません。あまりの足元を見たやり方に唖然とすると同時に抑えがたい怒りを覚えました。
二つ目は、震災翌日、やっとの思いで震災地に入り、お客様を訪問した時、ライトバンで「おでん」を売っている車があり、長蛇の列ができていました。ライフラインが壊滅して店はどこも開いていません。さらに1月中旬の神戸は、六甲おろしで有名ですが、とても寒く、中でもその年はひときわ寒かったです。その中で、あたたかい「おでん」はとても魅力です。しかし、値段をみて驚きました。ウィンナー15000円、大根11000円、たこやき62000円とハイパーインフレ価格なのです。

一方で、素晴らしい行動をした企業もありました。運送業を営む大阪の顧問先は、仕事も休み、社員総出で、あちこちで手配した救援物資をバイクに満載して、被災地を往復していました。がれきの山で大変な悪路でしたが、なんとか事故もなく救援活動を続けることができました。
会社を休んで、避難場所でのボランティアを希望する社員には、出勤扱いしている企業も多くありました。多くの人が避難場所に集まると、様々な問題が発生します。全国から送られてくる物資は、中継所で滞留し、避難所に届いても人手不足で管理が行き届かず、病気や精神不安の対処も専門家がいない。ライフラインが途絶しているのでトイレがすぐに使えなくなり、風呂にも入れないので衛生状態が悪化する。様々な問題解決法がこの震災でノウハウ化され、その後の大災害で生かされてゆきました。携帯電話はあっという間に普及しました、BCP(事業継続計画)の制定も進みました。

良く言われるように「登り坂、下り坂、まさか」と想定外のことが起きた時にどのように対処するかは、企業の考え方一つです。いざという時に、やるべきことを冷静に取り組める会社にしたいものです。

 

 
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