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No.408【天国と地獄は紙一重】-2006.5.31
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2015/09/30 Wednesday 12:38:55 JST

No.885 ≪義のない背伸び経営は身を滅ぼす≫2015.9.30 目加田 博史

 

東芝の不正経理事件は、成長志向の企業であれば、殆どのすべての企業が陥る事件です。なぜなら、その要因は日常的に組織に存在する目標達成への圧力だからです。普通は、経営理念に照らして、理性的な判断がなされるので、あれほどひどい不正は行われないものです。しかし、一旦実力幹部が暴走するとそれを追認してしまうのが組織の常識です。それに異を唱えるのは、辞表を胸に秘めて行わねばなりませんし、実際に解雇同然の状態に陥ってしまいます。これを止めるのは外圧しかありません。その外圧に訴えるのが内部告発です。

中小企業が東芝と同じことをやっても、あれほどの大騒ぎにならなかったでしょうが、もし、発覚した場合はとっくに終末を迎えているような事件です。しかし、今回、株式市場がどのような処置をとるか注目していましたが、結論は個人の暴走によって引き起こされた個人的な事件であり、会社も被害者だと言わんばかりの「おとがめなし」で終わりそうです。一時的に監理銘柄から上場廃止で出直しとも受け取れる報道もありましたが、結論としては期限内に報告書を提出したので、厳重注意で禊終了という感じで終わりそうです。あくまでも個人的な印象ですが、原子力、宇宙開発、電力といった重工業の名門をつぶすわけにはいかない国益優先の処置のような気がします。
果たして、創業者である「からくり儀右衛門」から140年の歴史を有する名門東芝の中興の祖とも言われる廉潔な「めざしおやじ」の土光敏夫氏は、いまごろ天国でどう思っているのでしょうか。

一方、ヨーロッパの自動車業界の雄であるVWの悪質な偽装問題が発覚しました。内容は、東芝事件と似たり寄ったりで、どの企業にも起こりうる内部圧力による暴走が引き起こした事件です。経営責任の取り方は何とも後味が悪いように思います。

企業は誕生した時から持続的な成長を義務つけられています。成長するためにあらゆる手段を講じるのですが、その時に必要な考えは「真・善・美」、もっと突き詰めれば「義」です。大義のない成長は、ややもすると暴走を引き起こします。巨体を統率するトップは「神」のような人でなければいけないのに、人間的な欲望を持った人が統率すると必ず歴史に残る大きな失敗を犯します。中小・中堅企業の時は評判の優良企業でも、大企業、上場企業になると身をもち崩す会社が多いのは、すべて経営者の問題です。公然と「自分は関与していなかった」と言い切るのは経営者として責任を果たしていないと公言しているようで、極めて矛盾しているように思います。関与できない立場に置かれているならば、関与できる体制に変えるか、関与できる人に変えなければ、企業の永続的成長は不可能です。
たとえ、内部告発があっても組織はコンプライアンスを徹底し、理念経営を推進しているならば、問題は一切発生しないものです。

トップの器以上に企業は大きくならないという真理をもう一度かみしめたいものです。

 
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