トピックス

No.396【お客様は常に正しい】-2006.3.8

更に読む...
 
Home arrow FAX情報 arrow No.860~889 arrow No.879 ≪時代の空気を読む≫-2015.8.20
No.879 ≪時代の空気を読む≫-2015.8.20 プリント メール
ユーザ評価: / 0
悪い良い 
2015/08/20 Thursday 14:45:32 JST

No.879 ≪時代の空気を読む≫-2015.8.20 目加田 博史

 

KYとは「(場の)空気(が)読めない(人)」の略らしいですが、時代の空気を読めないと経営者は務まりません。経営者が読まねばならない空気は、100年、300年、1000年といった歴史や文化を基盤にした政治・経済・人口の変化がもたらしている現在の「ありよう」です。経済学からアプローチしたトマ・ピケティの「21世紀の資本論」、政治学からアプローチしたサミュエル・ハンチントンの「文明の衝突」などは読む価値が高いと思います。約20年前に書かれたハンチントンの「文明の衝突」は今再読すると「目からうろこがおちる」感じがします。

人類史上、近代化が始まるまではそのどの文明に属する民族も文化的・政治的に独立性が高く、異文明の民族と多面的に関わることは少なかったのですが、1500年ごろから西欧諸国は相互に影響しあいながら他の文明に領土を拡大し、植民地化していきました。

その後、冷戦時代はイデオロギーの対立により、西欧民主主義グループと社会主義グループとその影響を受ける第三世界の3つのグループに分かれて競いあった結果、共産主義グループが崩壊し、イデオロギー上の対立から文化・文明の対立に変化してゆきました。
して、冷戦後は、西欧文明、中華文明、日本文明、イスラム文明、ヒンドゥ文明、ロシア正教会文明、ラテンアメリカ文明、アフリカ文明の8つに分かれたのです。
異文明の衝突は当事国だけでなく、同じ文明グループの国が支援し合うようになるため過激化する傾向が強まっています。今や、イデオロギーで統一されていても文明的に異なるものを包含しておれば分裂の危機をはらんでいると言えるのです。

一方、グローバリズムの進展により世界中が近代化することで、アイデンティティが確立されていた農村から人種のるつぼのようなカオスの渦巻く都市への人口移動が加速しました。都市住民となった人たちは薄れゆくアイデンティティに不安を感じ、アイデンティティを取り戻そうと模索し、郷愁を誘うような文化の臭いを持った宗教にたどり着いてゆきます。都市化によって無神論者になった人たちもアイデンティティ探しの過程で帰属すべき宗教をもつことになります。そのきずなが強ければ強いほど、属する宗教・文明をもつ国が異文明・異宗教の国と衝突をすると、おのずと先鋭化し過激化してゆくのです。
近代化された都市は格差社会の象徴です。同類の格差不満を持つものが、同類のアイデンティティのもとに集合し、復興を目指すのは時間の問題です。そこには対立による衝突はつきものです。

日本は幸いにも世界で唯一の同一民族・同一文明ですので、同類の文明をもった国が存在しません。従って、他の文明圏の諸国と異なり、文明の衝突に巻き込まれることが少ないといえます。ただ、イデオロギー上の支援関係で異文化圏への関与を進めてゆけば、ハンチントンのいう文明の衝突の当事者になり、混乱は避けられません。
経営者はこれらのイデオロギーと文明・文化による人類の関わりを見つめて、経営判断をしてゆかねばならない時代に入ったといえます。それはとてつもなく大きなビジネスチャンスともいえます。 

最終更新日 ( 2015/08/20 Thursday 14:45:57 JST )
 
(C)2005 建設業経営コンサルタント 目加田経営事務所 組織活性化、売上げ向上、コストダウン、ISO取得支援、ビジョン策定のお手伝い 沖縄 大阪 京都. Powered by Mambo. Designed by MamboTheme - Mambo professional templates!